飛躍誓う若き日本の主将 リオ五輪を目指す遠藤が初代表で得た糧と課題
マルチロールぶりを発揮
リオデジャネイロ五輪出場を目指すU-22代表チームの主将DF遠藤航(湘南)は、初のA代表の舞台でも堂々たるプレーぶりで、今後のA代表入りへしっかりと自身の持ち味を発揮した。
9日に東アジアカップ最終戦となる中国戦を戦った日本代表。試合前の段階で1分け1敗。第2戦を終えた時点で優勝の可能性は消滅していた。その中で湘南では3バックの右センターバック、U-22ではボランチと異なるポジションで個性を発揮する遠藤航は、A代表でも、そのマルチロールぶり発揮。第1戦、2戦と4-2-3-1システムの右サイドバックで出場し、1アシストを記録。この日は、中国戦でド イスボランチの1角で起用され、前回大会のMVPの山口蛍(C大阪)とコンビを組んだ。
「(山口とのコンビは)前日の練習でやっていた。自分が前に行ったら、蛍くんが後ろに下がったりとか二人の関係はそんなに悪くなかった。ボールの動かし方もそんなに悪くなかった。本当に最後の所、もっとミドル(シュート)とかラストパスをしっかりと通すとか、そういうところはまだやっていかなければと思う」
この日は開催国の中国に前半10分に簡単に守備陣形を崩され、失点を喫した。その後は主導権を握り、同41分にはMF武藤雄樹(浦和)の今大会2点目のゴールで同点に追いついた。
しかし、それ以外のプレーで川又堅碁や永井謙佑(共に名古屋)、宇佐美貴史(G大阪)ら攻撃陣が沈黙。追加点 は生まれず、東アジア杯では史上初の最下位で大会を終えた。
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