脳出血で手術の名将ファーガソン 約4カ月ぶりにマンU本拠地に帰還、試合観戦へ
今年5月に緊急手術、闘病生活を経てオールド・トラッフォードに登場
マンチェスター・ユナイテッドに黄金期をもたらした名将が、闘病に打ち勝って聖地オールド・トラッフォードに戻ってきた。今年5月に脳出血で緊急手術したアレックス・ファーガソン元監督が、現地時間22日に行われるウォルバーハンプトン戦観戦のためスタジアムを訪れ、公式サイトではインタビューに答えている。
ユナイテッドの指揮官を27シーズンにわたって務め上げ、プレミアリーグにFAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)など数々のタイトルをもたらし、MFデイビッド・ベッカムやFWライアン・ギグスをワールドクラスに仕立て上げ、そしてMFパク・チソンやMF香川真司らといった才能も見出してきたファーガソン氏。しかし今年5月に、脳出血により療養のち闘病生活を強いられた。
そこから約4カ月のリハビリを経て、自らが長年“住み家”としてきたオールド・トラッフォードでの一戦に訪れる様子をクラブ公式ツイッターが配信。昨季限りで現役を引退したマイケル・キャリック氏、かつての名守護神ピーター・シュマイケル氏が「ウェルカムバック・ボス!」とツイートするなど、祝福ムードに満ちあふれている。
ファーガソン氏本人は「MUTV」のインタビューで、次のように話している。
「これは本当に長い旅路だったが、息子に言い聞かせられること、医者からの言いつけを守って歩みを進めているよ。本当にいい感じだ。4月のアーセナル戦以来の復帰なので、ちょっと緊張するけどね。今日は勝つことを願っているよ」
また「信じられないことに、入院したサルフォード・ロイヤル病院に何千枚ものメッセージが送られ、届き続けていた。家にも電子メールや文章、個人的なハガキは、本当に素晴らしい数だったよ」と、ファンからの声援にも感謝している。ジョゼ・モウリーニョ監督率いるチームにとって、76歳となった“サー”ことファーガソン氏が戻ってきたことは、何よりのモチベーションとなるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)