ハリルジャパン屈辱の東アジア杯史上初最下位 中国戦ドローで一勝も挙げられず

一勝も挙げられず

 後半開始から日本が主導権を握ると、徐々に敵陣でボールを回し始める。後半6分、この日、初アシストを記録した米倉が積極果敢に左サイドからボールを持ち上がると、中央に侵入して右足を振った。ボールは右にそれたが、代表デビュー戦のピッチで自らの攻撃性を示した。
 攻勢を仕掛けたい指揮官は後半16分、FW川又堅碁(名古屋)に代えてFW興梠慎三(浦和)をピッチへと送り出した。
時間の経過とともに雨脚の激しさが増していく中、一進一退の攻防が続く。
 後半25分、永井と、興梠が前線からチェイスを仕掛け、高い位置でボールを奪うことに成功する。それをつないでゴール前に抜け出した武藤が、GKと一対一の好機を迎えた。だが、これは相手GKの好セーブに阻まれてしまう。
 試合を支配した日本は、後半29分、武藤に代えてMF柴崎岳(鹿島)を投入。さらに、両チームの足が止まり掛けた、後半38分、永井に代えて俊足のFW浅野拓磨(広島)を送り出した。
 しかし、逆転のゴールを目指してゴールへと迫ったが、ゴール前での連係や、ラストパスの精度を欠いた日本。スコアは1-1のまま、試合終了の笛を聞いた。
 韓国が優勝で幕を閉じた今大会。2分1敗の勝ち点2で東アジア杯男女通じて初の最下位となった。中国・武漢で一度も勝利の喜びを味わえないまま、大会を後にした。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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