ファン・ハール監督が見せる強硬姿勢 デ・ヘアの値下げには応じないと明言

残り契約期間はあと1年間

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督がレアル・マドリード移籍の可能性の浮上しているスペイン代表GKダビド・デ・ヘアについて、放出時には値下げ放出に応じない意向を明らかにした。
 8日のプレミアリーグ開幕戦のトットナム戦で相手DFウォーカーのオウンゴールによる1-0勝利を飾ったユナイテッドだが、スタンドには昨季の守護神デ・ヘア、セカンドGKビクトル・バルデスが並んで座っていた。どちらも故障ではない。デ・ヘアはレアル移籍の問題から「プレーできる状況ではない」とベンチ外になった。バルデスは昨季U-21チームでのプレーを受け入れなかったという理由から、指揮官に戦力外を通告されトップチームからロッカーが排除された。
 この日は移籍金ゼロで獲得したアルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメロが先発し、クリーンシートで抑えている。64歳の誕生日を勝利で飾った指揮官は地元テレビ局「BTスポーツ」に登場。去就問題で揺れる守護神について「私には言えない。私は最も重要な部分ではないからだ。選手がいて、彼を獲得したクラブが存在する。彼は我々の最高の選手で、3年間に渡りファンからも愛されている。我々は簡単に手放すことができない」と語った。
 デ・ヘアは契約期間をあと1年残している。来季になれば移籍金ゼロで獲得できるため、レアル側は比較的に低い移籍金を提示しているとも報じられている。しかし、「我々は欲しい選手を獲得するには大金を払わなければいけない。放出する時には同じレベルで放出したい」とオランダ人指揮官は主張した。契約満了が近づいたとはいえ、値下げ交渉に応じない姿勢を明確にしている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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