日本必勝パターンでギリシャを撃破だ 清武が勝利を見出した日本の形
ギリシャは初戦こそ、コロンビアに0-3で敗れたが、その堅守と鋭いカウンターでヨーロッパ予選を勝ち抜いたチームだ。ほころびを見つけるのは難しい。だが、清武は守備意識の高いチームにあって、積極的に攻撃参加してくるギリシャ右サイドバックのパシリス・トロシディスが穴になるという。
「ギリシャは守備が堅いイメージですけど、相手の右サイドがカギかなと思う。15番(パシリス・トロシディス)が積極的に上がってくるんで、その裏を突けると思う。15番のところからクロスを上げてくるシーンもあると思うけど、そこをしのげればうまくはまると思う」
ASローマ所属のトロシディスは、ドリブル突破と、正確なクロスを武器にする攻撃的サイドバックだ。果敢な攻撃参加を繰り返すが故に、スペースが空きやすい。そこが狙いどころだというのだ。清武は、日本の攻撃パターンとの相性に勝機を見出した。
「左で作って右で決めるというのが日本の得意な形だし、それがはまればうまくいくと思う。(ギリシャは)思ったよりもボールに食いついてくる。だから裏は取りやすいと思う。細かくつないで、その間に誰かが裏に走ったら、相手もボールウオッチャーになってると思う。そこでうまく仕留められればいいなと思う」
日本の長友、香川、本田が左サイドで時間をつくり、右の岡崎が裏へと飛び出す。日本が何度もゴールネットを揺らしてきた得意の形だ。そのためには「我慢が必要」だという。
「我慢対決にもなる。焦って攻めず、スキを見つけて攻める。そうしなければ変な失い方をして速攻を受ける場面もなくなる。自分たちが回していたら相手もじれてくると思う。しっかりとボールを保持する戦いができれば。みんな負けた次の日から前を向いてやっていたから、ギリシャ戦もうまくやれる。みんな試合に出たいという気持ちがあって、それをみんなが出すことでチームのモチベーションは上がると思う。誰が入ったとしても、きょうチームとして確認したことをやれれば」
清武は自身も初出場に意欲を示しつつ、23人の共闘で決勝トーナメント進出への望みをつなげる考えを口にした。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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