激しさ増す定位置争い

　センターバックのポジション争いで劣勢を強いられている日本代表DF吉田麻也にとっても、新たなライバル出現となる。加入となれば、出場機会を脅かされる可能性もある。

　吉田は先日のヨーロッパリーグ予選のフィテッセ戦では本職ではない左サイドバックで起用された。中央でフォンテとコンビを組んだのは新加入のイングランド代表スティーブン・コールカー。不慣れなポジションとはいえ出場機会を得ていることを踏まえれば、ロナルド・クーマン監督の評価は低い訳ではなさそうだ。だが、センターバックとしては現状3番手という扱いになっているともいえる。

「幸運なことに僕らには3人の素晴らしいセンターバックがいる。誰が来ても、ここではポジションを勝ち取らなければいけない。僕もメンバーに選ばれることを強く望んでいる」

　主将のフォンテでさえ、定位置争いへの不安を口にする。厳しい環境の中、吉田はセンターバックとして競争を勝ち抜くことができるだろうか。それとも、サイドバックに活路を見いだすことになるのか。サウサンプトンの補強に注目が集まっている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images