インテル長友、逆転残留に向けてアピール 鮮やかクロスで得点をお膳立て

完璧なクロスでアシスト

 

 去就問題の浮上しているインテルDF長友佑都は8日、パルマ・エンニオ・タルディー二競技場で行われたアスレチック・ビルバオ戦で鮮やかなクロスで得点を演出した。後半12分、右の攻撃的MFで途中出場を果たした。後半39分には巧みなインターセプトからスーパークロスでFWマウロ・イカルディのゴールを完璧にアシストするなど活躍。2-0の勝利に貢献し、悲願の名門残留に向けて必死のアピールを見せた。
 両サイドバックを本職とする長友だが、5日のUAEアル・アハリとの親善試合では後半から1トップ下で出場。数合わせ的な起用となったが、今回は右の攻撃的MFでの出番となった。
 だが、生来ポジティブ思考な男は、本来の持ち場ではないポジションでも意欲をみじんも失わなかった。後半39分、相手のトラップミスを見逃さずにマイボールにすると、右サイドを駆け上がった。胸トラップ、そして、ワンタッチでボールを持ち出してカウンター発動。そして、左サイドからエリア内に侵入するイカルディの頭を完璧に捉える約20メートルのクロスを右足で放った。
 イカルディは巧みなジャンピングヘッドでゴール右隅に追加点をたたき込んだ。長友とイカルディは抱き合って喜びを共有した。
 長友は地元メディアから放出要員と報じられ、トルコ強豪ガラタサライ、セリエAジェノア、サンプドリア、古巣FC東京移籍の可能性も高まっている。
 しかし、大型補強を展開したインテルでも重要な戦力に成りうる可能性をそのワンプレーで示した。長友はミラノの強豪への愛情を隠そうとしていない。ロベルト・マンチーニ監督に対し、悲願の逆転残留にアピールした格好だ。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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