絶対王者ユベントスが今季初タイトル! 伊スーパー杯でラツィオを2-0で撃破

新戦力のマンジュキッチ、ディバラが揃い踏み

 昨季2冠を獲得したイタリア王者が早くも今季の初タイトルを手にした。8日に中国で行われた昨季のリーグ王者ユベントスとコッパ・イタリア準優勝のラツィオによるスーペルコッパ・イタリアーナ(伊スーパー杯)は、ユベントスが2-0で勝利。新加入のクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチとアルゼンチン人FWパウロ・ディバラの2人がそろってゴールを決め、2015年シーズンの船出を最高の形で飾った。
 3-5-2システムを選択したユベントスは、今季から背番号10を背負うフランス代表MFポール・ポグバが中盤に君臨。マンジュキッチとキングスレー・コマンが2トップを組んだ。一方のラツィオは4-3-3システムでスタート。フェリペ・アンデルソン、ミロスラフ・クローゼ、アントニオ・カンドレーバが3トップを組んだ。
 試合が動いたのは後半だった。ユベントスは後半16分にコマンに代えてディバラを投入すると、同24分にステファノ・ストゥラーロのクロスをマンジュキッチが頭で合わせて先制ゴール。同28分には、マンジュキッチ、ポグバとつないだボールを最後はディバラが決めて2-0とリードを広げ、そのまま逃げ切った。ユベントスにとっては、新加入FW2人がそろい踏みのシーズン開幕となった。
 試合後のマッシミリアーノ・アッレグリ監督は「我々は素晴らしかった」とチームを称えた。その一方で、「4年から5年後のユベントスに未来を与えるために、新しい選手を取ることが必要だ」と力説。今夏の移籍市場で若く将来性のある選手の獲得に動くことを示唆している。トップ下の補強の必要性を常々主張しているアッレグリ監督の補強リストに上がっている、シャルケのMFユリアン・ドラクスラー、バイエルン・ミュンヘンのFWマリオ・ゲッツェ、レバークーゼンのMFハカン・チャルハノールは貴婦人(ユベントスの愛称)の屋台骨を担える可能性のある若き逸材。司令塔獲得への動きが続くことが予想される。
 最大の補強ポイントであるトップ下を獲得できていない現状で、今季のファーストタイトルを獲得したユベントス。常勝軍団完成に向け、今シーズンだけでなく、その先の未来もにらみながら隙のないチーム強化を進めている。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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