リオ五輪金メダルへ新戦力 なでしこ杉田がミドル弾でアピール成功
マルチロールもプラス
試合後の佐々木監督は「彼女たちにとっては良い機会だったと思う。目標としていた優勝はできませんでしたが、もう少しリスク管理をしたり、ここというところをしっかりと抑えて点をとれば何とか食い込めたと思う。一戦、一戦成長してくれた」と、若いメンバーの成長を認めた。そして、「来年の五輪の予選の参考にする」と、彼女たちの道が来年2月に始まるリオデジャネイロ五輪アジア予選と本大会につながっていることを口にした。
五輪は登録メンバーがワールドカップの23人から18人に減るため、1人で複数のポジションをこなすユーティリティー性もメンバー選考の上で大きな要素になる。その意味で、ボランチとサイドハーフの両ポジションをこなせる多様性を示したことは、杉田にとって大きい。不動の主将であるMF宮間あや(岡山湯郷)が長らく任されているセットプレーのキッカーとしても、その後継者としての片鱗を見せることができたはずだ。
東アジアのライバルたちを相手に1勝2敗で3位という現実は厳しいが、その鮮やかな髪の色に負けないほどの輝きを見せた杉田は、武漢で発見されたなでしこの輝ける原石となった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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