ミラン黄金期のコンビ復活 名物オーナーが伊3部クラブの経営権取得、盟友と再出発
ミランの経営から離れたベルルスコーニ氏、セリエCモンツァの実質的オーナーに
イタリアの名門ACミランは、現在は米ファンド「エリオット・マネジメント」の下で復活を期しているが、かつての黄金期を支えた名物オーナーもサッカー界で再出発しようとしている。イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。
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かつてミランは、イタリアで首相も務めたシルビオ・ベルルスコーニ氏のワンマン・オーナークラブだった。現場介入をライフワークとする名物会長は、専用ジェット機でクラブの練習場に姿を見せては選手を激励。そして監督には必ずと言っていいほどトップ下と2トップの組み合わせで攻撃陣を構成するように要求した。
しかし、一昨シーズンの終盤にベルルスコーニ氏はミランの経営から離れ、中国資本に株式を売却。ついにその歴史に終止符が打たれていた。
そうしたなか、ミランの本拠地ミラノからわずか15キロほどにあるモンツァをホームとする、セリエC(3部相当)のモンツァの経営権をベルルスコーニ氏が取得するという。そのパートナーはミラン時代から続くアドリアーノ・ガリアーニ氏で、株式の95%を取得し、実質的なオーナーになることが決定的と見られる。
モンツァはF1のイタリア・グランプリも開催されるミラノの衛星都市のような位置づけにある。かつて栄華を極めたミラノの名門の近くで、ベルルスコーニ氏とガリアーニ氏のコンビはサッカー界に復帰するようだ。監督にはミランの下部組織を率い、トップチームの指揮官に昇格させたこともあるクリスティアン・ブロッキ氏の就任が有力とされている。
果たして、3部のモンツァはベルルスコーニ体制になって快進撃を見せるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)