佐々木監督も手応え チャレンジなでしこが最後に見せた成長の跡

選手たちをかばった指揮官

 7月の女子カナダワールドカップで準優勝を果たした、なでしこの主力が今大会は温存された。指揮官は新戦力発掘の舞台と位置づけ、「チャレンジなでしこ」と名付けた。今大会、2得点の杉田、中国戦決勝点の横山、サイドバックにコンバートした京川ら新戦力の台頭もあった。

「彼女たちにとっては良い機会だった。目標としていた優勝はできませんでしたが、もう少しリスク管理をしたり、ここというところをしっかりと抑えて点をとれば何とか食い込めたとは思う。一戦一戦成長してくれたので、どうにか許してやってください。すみません」

期待された優勝という結果を残せなかった指揮官は、そう謝罪した。最後の勝利で意地を見せた今回のチームから、来年8月のリオデジャネイロ五輪で金メダルを目指すメンバーに食い込むタレントの発掘はできたのだろうか。

ハリウッドの名監督スティーブン・スピルバーグと自らを重ねる佐々木監督は「来年の五輪の予選の参考になった。若い選手のレベルが非常に上がってきているので、それを加味しながら、これから五輪予選に向けて相対的に準備をしていく良い材料にしていきたいと思う」と語り、リオ五輪でのクライマックスに向けた台本作成に着手する考えを示していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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