佐々木監督も手応え チャレンジなでしこが最後に見せた成長の跡

成長には手応え

 なでしこジャパンの佐々木則夫監督は8日、中国・武漢で行われた東アジアカップ最終戦中国戦で、2-0と今大会初勝利を飾ったチームの成長に手応えを得ながらも、優勝を逃した現実を謝罪した。

「なんとか一戦一戦良くはなってきた。最終戦でしっかり力を発揮してくれて、なかなかゴールマウスを破ることはできませんでしたけど、よく頑張りました」

すでに今大会2連敗で優勝の可能性が消滅した状況で臨んだホスト国との一戦。この大会直前に招集された急造チームは、成長の痕跡を見せつけた。

中国の粘り強い守備にゴールをこじ開けることができず。いら立ち募る後半43分、途中出場のFW横山が大仕事をやってのける。エリア内でMF中島のスルーパスを受けると、見事に先制点を決めた。

「切り替えろ!」

 終盤の先制にも厳しい表情のまま、一喝した指揮官の檄(げき)に選手が応えた。後半アディショナルタイムには、前に出る中国の背後を突き、カウンターでMF杉田が正確なミドルシュートを突き刺した。そして、2-0で試合終了の笛を聞いた。

「チームとして時間はなかったが、一戦一戦、本当によくなってきたので、そういう意味では、成長はしてくれたと思う」

 

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