恐れずに海外挑戦すべき

　武藤嘉紀選手（マインツ）の海外移籍が大きな話題になっていますね。武藤選手に限ったことではありませんが、僕はチャンスがあれば選手はどんどん海外に出て挑戦すべきだと思います。

　海外に移籍すれば言葉や環境も変わりますし、特にビッグクラブともなれば、出場機会が得られなくなるかもしれないという心配もあるでしょう。ですが、そこで慎重にならずに、そこを乗り越えてさらに成長するためのチャンスを得られたとポジティブに考えてほしいと思います。海外は、ビジネスの世界でも「自分が、自分が」という、我が強くてずうずうしい人たちがとても多いです。アメリカのベンチャーでは一度や二度の失敗はざらで、失敗しても良い経験をしたくらいの感覚で、成功するまで起業し続けようとするたくましさがあります。実際に、そういうプロセスを経て成功する人たちがたくさんいます。
　
　サッカーであっても世界で戦っていくのに、あまりに慎重になってしまうと足かせになってしまう気がします。若い選手は失敗を恐れずに、与えられたチャンスをポジティブに考えてどんどんチャレンジしてほしいなと思います。

　日本人選手が海外に挑戦することについては応援する一方、海外の有名選手がＪリーグでプレーしたいという魅力をつける努力を続けていかなければなりません。そのためには再三指摘してきた通り、お金が流れる仕組みを作る必要があります。