ブッフォンは125試合でプレーし優勝なし

　ブラジルのレジェンドである“怪物”ロナウドも同じだ。二度のW杯制覇と二度のバロンドール受賞を経験した稀代の名ストライカーは、バルセロナ、インテル、レアル、ミランとビッグクラブに在籍したものの優勝はなし。皮肉なことに07年1月にミランへ移籍した際、チームはそのシーズンにCLを制覇したのだが、ロナウドはレアルですでに出場していたため、そのピッチに立つことはできなかった。そういった意味でも、CLに愛されなかった男であることは間違いない。

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　そしてもう一人、長年イタリア代表のゴールを守ってきたGKジャンイルジ・ブッフォン（パリ・サンジェルマン）もその歓喜を味わっていない。歴史上最も優れたGKと称されるブッフォンは、CLの決勝に三度出場。そのいずれも頂点を目の前にして涙を呑んできた。また125試合出場で優勝がないというのは、CLで最も多くプレーしたなかで優勝がないという不幸な記録となっている。

　今季からパリ・サンジェルマンに移籍したブッフォン。新たなチームで初のCL優勝を成し遂げる姿を見たいと思うサッカーファンは多いはずだ。