英国屈指の個性派集団 プレミアリーグ2015-16展望【ストーク編】
主将を欠いて開幕へ
リーグ開幕は目前だが、プレシーズンマッチでは3連敗中と不安も多く抱えるストーク。主将ショウクロスは背中の負傷のために手術を受け、最低でも2カ月以上の離脱と見られている。新戦力がチームになじむ時間も含め、序盤戦をどのように乗り切るかが鍵となりそうだ。
2季連続でクラブ史上最高成績となるリーグ9位という結果を出したヒューズ監督だが、新シーズンの目標については、決し て高望みはしていない。「8位になるだけでも素晴らしい。7位となるとものすごく難しいこと」と、至って冷静な姿勢を貫いている。
ストークの選手リストには、イングランド、スコットランド、アイルランドの英国出身者だけでなく、スペイン、オランダ、ドイツ、オーストリア、デンマーク、アメリカ、セネガルなど多種多様な国籍の選手が並ぶ。まさに変革の時を過ごすチームを、ウェールズ人指揮官は「タフで、野心的で、向上心がある」と表現した。08年にプレミアリーグ初挑戦を果たしたばかりだが、特にホームでは何度も強豪相手にジャイアントキリングを成し遂げてきた。そのレベルは世界一とも言われるこのプレミアリーグの中でも、ストークの存在は異彩を放つ。中堅クラブの野望に満 ちた航海が今年も始まろうとしている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images