衝撃のデビュー弾

　リバプールは、4-2-3-1システムで今季に臨むことが予想される。昨季、チームの核を担ったMFフェリペ・コウチーニョと、フィルミーノのブラジル代表コンビの連係にも期待が寄せられる。中でも注目を集めるのは、1トップに配置されたベンテケだろう。

　この“63億円の男”は、デビュー戦で衝撃的なゴールを決めた。プレシーズンのスウィンドン戦で先発出場を果たしたベンテケは、後半アディショナルタイム、ボックス付近で浮き球を胸トラップすると、そのまま反転ボレーをゴールにたたき込んだ。ロジャース監督も、新戦力の活躍に大きな期待を寄せている。

「3年間、彼に注目してきた。推進力や強さだけでなく、総合的なフットボーラーとして評価していた。彼はどんなプレーにも対応できる。予測できないような試合でも、我々の助けとなってくれるだろう。63億円という金額が、バーゲン価格だったことを証明してくれるはずだ」

　今季、指揮官 に求められるノルマはトップ4入りの復帰。就任3年間でリバプールをそれまでの堅守速攻から脱却させ、相手陣地でインテンシティの高い流動的な攻撃サッカーへと転換した。その上で、攻撃の起点となるベンテケが重要な存在となることに間違いない。