岡崎慎司の挑戦 プレミアリーグ2015-16展望【レスター編】

好タレント集うFW陣

 
 ピアソン前監督の突然の辞任は、岡崎にとっても大きな衝撃だったに違いない。自身の獲得を望んだ指揮官が入団発表後にチームを去り、いきなり後ろ盾を失った格 好となった。リーグ戦で昨季チームトップの11得点を挙げたFWレオナルド・ウジョア、2015年6月にイングランド代表デビューを果たしたばかりのFWジェイミー・ヴァーディ、チェルシーも獲得を狙ったクロアチア代表の逸材、FWアンドレイ・クラマリッチ(15年1月チームに加入)と、ライバルには好タレントがそろう。
 
 ウジョアはプレーシーズンで無得点と苦しんだが、クラブ内での実績を踏まえれば、昨季同様にヴァーディと2トップを組む可能性は高い。プレシーズンマッチの最終戦となったバーミンガム戦で待望の移籍後初ゴールを奪った岡崎は、ラニエリ監督から「ゴールの匂いを嗅ぎ分けられる選手」とストライカーとしての能力を絶賛されていた。現時点では絶対的なレギュラーという予想は難しい が、序盤戦で「得点」という結果を残せば、十分にチームでの定位置は見えてくるはずだ。
 バーミンガム戦で3得点に絡んだトップ下のアルジェリア代表MFリヤド・マフレズはチームの浮沈に関わるキープレーヤーとなりそうだ。2014年ブラジルW杯では、現日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督のもとで戦ったテクニシャン。得意のドリブルと正確なキックが武器のレフティーは、トップ下から攻撃のタクトをふるう。
 
 チームとしての課題は、1年でクラブを退団したカンビアッソの後継者たりうる人材の確保だ。イタリア人指揮官は、就任直後からこの問題解決に取り組もうと躍起になっている。現時点ではスイス代表MFギョクハン・インラーや、チリ代表MFチャルレス・アランギスなどプレーメー カータイプが候補に挙がるが、まだ正式決定には至っていない。
 シーズン開幕が迫るこの時期に、カーンから守備的に持ち味のあるフランス人MFエンゴロ・カンテ、アタランタから同じくフランス人DFヨアン・ベナルアンを補強して守備陣の補強には成功。ただし、加入から日が浅いため、開幕戦に間に合うかは微妙なところとなっている。

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング