初主将の神戸イニエスタ、“5人釘付け”の絶妙アシストをスペイン紙称賛 「ミリ単位」
前半35分、ゴール前のわずかな隙を突くスルーパスに母国注目「イニエスタの魔法」
ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、15日のJ1リーグ第26節ガンバ大阪戦(1-2)にキャプテンとして先発出場し、前半35分に絶妙なアシストでFW古橋亨梧のゴールを演出した。試合には敗れたが、凄味が凝縮されたパスに母国スペインメディアは「マジシャンが再びステッキを振った」「ミリ単位のアシスト」と報じている。
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ノエビアスタジアム神戸で行われた一戦、今季キャプテンを務める元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ、副キャプテンのDF渡部博文が揃って出場停止のため、イニエスタがキャプテンマークを巻いて先発出場した。
序盤から華麗なタッチを披露していたスペインの名手は前半35分に後方からのパスを受けると、そのまま前を向いてドリブルを開始。相手のペナルティーエリア手前まで一気に入り込むと、FWウェリントンが動き出して生まれたスペースに古橋が入り込み、そこへイニエスタが絶妙なパスを通した。古橋はエリア内で相手二人を翻弄し、バー直撃の豪快な一撃を叩き込んでいる。
8月11日の第21節ジュビロ磐田戦(2-1)で超絶ターンからJ初得点を奪うなど、これまで見せてきた華麗なテクニックに比べればやや地味に映るかもしれない。それでも、ゴール前を固めるディフェンダー5人のわずかな隙間を縫う精度と、ミートの瞬間はパスを出す方向から目線を外すなど、技術が凝縮されている。
スペイン紙「マルカ」は、公式ツイッターで「イニエスタの魔法。5人の間を通すパスで唯一のギャップを見つけ、ゴールで締めた」と速報。電子版でも「マジシャンが再びステッキを振った:イニエスタのミリ単位のアシスト」と見出しを打ち、「ほとんど見ることなく、ディフェンダーの間を通してフルハシのゴールを演出した」と動画付きで伝えている。
リーグ戦3連敗と悔しい結果となったが、一本のパスで海外メディアも魅了するあたりは、さすがイニエスタといったところだろう。