終わらないラモスの移籍話 レアルへの不信感再び

850万ユーロ未満は受け入れず

 レアル・マドリードとの契約延長で終止符を打つかに思えたDFセルヒオ・ラモスの移籍話には、まだまだ続きがあるようだ。残留が濃厚とされていた主将には、いまだマンチェスター・ユナイテッド移籍の可能性が残されているというのだ。スペイン地元紙「アス」が報じた。
 
 ラモスはレアルとの契約延長交渉においてクラブに年俸1000万ユーロ(約13億6000万円)を要求。これをフロレンティーノ・ペレス会長から拒否されたことで、一時はマンチェスター行きが確実なのではといううわさが流れた。
 それでも、その後にペレス会長や、スポーツディレクターのホセ・アンヘル・サンチェス氏、ラモスの兄で代理人を務めるレネ氏を交えた会談によって両者は和解。ラモスは残留を決意したと報じられた。
 
 しかし、スペイン地元ラジオ局「カデナ・セル」によれば、アジアツアーで訪れていた中国で会談を行って以降、ラモスの兄で代理人を務めるレネ氏の元にはペレス会長から一切のコンタクトがないという。これによりラモスはクラブへの不信感を再び募らせている。また、レアルからのオファーが年俸850万ユーロ(約11億5600万円)未満のものであれば、ラモスは受け入れないだろうともリポートされている。
 
 これが事実であれば、事態はさらに混沌としていきそうだ。ポルトへ移籍したGKイケル・カシージャスの後を継いで新主将に就任したラモスまでも退団となれば、チームはさらなる混乱に陥ることは間違いない。
 功労者への不当な扱いにより、クラブに不満を持つ選手が出てきても不思議ではないだろう。シーズン開幕を前に、“白い巨人”に不穏な空気が漂い始めている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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