ヘタフェ柴崎岳「2年目の現在地」 ボランチ、サイド、2トップでの最新序列は?
サイドもスピードや個人で打開力が優先されるが…
残りのポジションはサイドだ。求められるのはセネガル人FWアマトやスペイン人MFイバン・アレホのようなスピードがあり、個人で状況を打破できる能力。スペイン人MFフランシスコ・ポルティージョは柴崎に似たタイプの選手であり、試合出場に一番近いライバルではある。だが、このスペイン人MFは昨季、柴崎が怪我から復帰後も先発を任されるなどボルダラス監督の信頼は厚い。
現状、ヘタフェのなかではどのポジションでも序列は高いものではない。もっとも、柴崎は鹿島アントラーズ時代のクラブW杯決勝レアル・マドリード戦やヘタフェでの昨季バルセロナ戦、そして日本代表として初参戦したロシアW杯の舞台で注目を集めるプレーを見せるなど、勝負強い選手だ。チャンスの数は決して多くないかもしれないが、スペイン国王杯などで必ず出番は回ってくる。そのチャンスをいかにつかむことができるのか。それが柴崎にとって、今季を成功に満ちたものにするかどうかの分岐点となる。
(山本孔一/Koichi Yamamoto)