ミラン復活に悲報、PSG会長断言 「イブラは我々とともにある」

ディ・マリア加入記者会見で会長明言

 フランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)は、マンチェスター・ユナイテッドからアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアが加入したと発表した。移籍金は、4300万ポンド(約83億円)といわれている。その記者会見の席上で、ナーセル・アル・ヘライフィー会長は、ACミランが獲得に乗り出し、去就が注目されているスウェーデン代表FWイブラヒモビッチの残留をあらためて明言した。
「イブラヒモビッチとは、あと1年間の契約が残っている。我々とともにあるだろう」
 この言葉は、イタリアメディアで「ミランに対して扉を閉じる発言」「ミランをフリーズさせた」などと報じられている。
 シルビオ・ベルルスコーニ会長の悲願として獲得に動いていたミランは、選手とは3年契約で基本合意があるとされている。また、このスウェーデン人FWの希望もミラノへ戻ることだと報じられていたが、クラブ間交渉は難航。ガラタサライやインテルも獲得に動いたが、すでに断念しているとされている。
 2年連続で欧州のカップ戦出場権を逃したミランは今季、コロンビア代表FWカルロス・バッカ、ブラジル代表FWルイス・アドリーノを獲得したが、チームの顔となるようなスーパースターはいない。名門復活の旗頭として、カリスマの帰還に向けて執念を見せ続けてきた。ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督も獲得に成功すれば「重要な優勝候補になれる」とまで熱望していた。
 今回の会長発言で、優勝請負人のミラノ凱旋(がいせん)のシナリオは終わりを迎えてしまったのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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