東洋向けのポスター役に疲れか ミラン本田にプレミア2クラブが興味
正式オファーに発展するのか
ミランの日本代表FW本田圭佑にプレミアリーグ行きのうわさが浮上している。イタリア紙「トゥット・スポルト」が報じている。
その候補として浮上しているのは、トットナムとエバートンの2クラブだ。トットナムは、5日にアウディカップで対戦したばかり。そのゲームで、本田は後半32分から途中出場していた。
また、イタリアの移籍情報サイト「カルチョメルカート・コム」は、このうわさについてピッチ内外の状況から可能性があると分析し、報じている。「日出ずる国からきた1986年生まれのケイスケ・ホンダはミラノから離れつつある。2014年1月にやっ てきた日本人は、ここまで皆が待ち望んでいるようなプレーをほとんどしていない。ミハイロビッチ監督の心にも響いていない」と、ミラノでの1年半を厳しく評価。シニシャ・ミハイロビッチ新監督の評価も高くないとしている。
そして、ピッチ外の本田は「東洋へ向けて貼られるポスターの男であることに疲れてしまったようだ」と報じられている。プレーヤーとしての評価を求め、自身の置かれている立場について、アウディカップの間に強化責任者であるガリアーニCEOとも会談が持たれたとされている。
ピッチ内に目を向けても、「本田はミハイロビッチ監督のトレーニングに適合しているようには見えない」とし、トップ下のポジション争いによって今シーズンの出場機会は激減するだろう と、厳しい言葉が並んでいる。現状では、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラ、元スペインU-21代表MFスソ、フランス代表FWジェレミー・メネズがいて、ミラン首脳陣はスウェーデン代表FWイブラヒモビッチを待ち望んでいると、厳しい現状を再確認している。
「状況的に、彼が環境を変えることを選択する可能性は、十分にあるだろう」と、記事は締めくくられている。果たしてプレミアからのオファーは正式なものになるのだろうか。移籍市場閉幕まで1カ月を切った。明るい話題が出てこないミランの背番号10は、環境を変えてプレーすることを選ぶのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images