元日本代表FW大久保が語る欧州カップ戦の経験 「どのチームも国の代表として臨む」
ヴォルフスブルク時代にEL決勝トーナメント1回戦でPSGと対戦
日本を飛び出してヨーロッパでプレーする“欧州組”は年々増え、日本人選手にとって身近な存在になりつつある。しかし、クラブの“欧州ナンバーワン決定戦”であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、“欧州第二の大会”であるUEFAヨーロッパリーグ(EL)はまた別世界だ。日本人選手として数少ないEL経験者の元日本代表FW大久保嘉人(ジュビロ磐田)の目には、欧州カップ戦の舞台はどのように映ったのだろうか。
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2004-05、05-06シーズンのマジョルカ(スペイン)時代に続く、自身2度目となる海外挑戦の舞台はドイツだった。当時、元日本代表MF長谷部誠(現フランクフルト)も所属していた08-09シーズンのヴォルフスブルクではリーグ戦9試合、DFBポカール2試合、そしてUEFAカップ(現EL)決勝トーナメント1回戦・パリ・サンジェルマン戦(PSG)の2試合に出場した。
「ヨーロッパリーグにはどのチームも国の代表として臨んでいますし、リーグ戦とは雰囲気が違いましたね。自分にとって初めての舞台だったので、PSGとのホーム&アウェーの2試合は楽しみながらやろうと思っていました。ただ、チームメイトはドイツ代表として勝ちたいという気持ちが強く出ていた選手が多かったと思います」
10年前の話だけに、「自分がどんなプレーをしたか、具体的には覚えていない」と苦笑する大久保だが、J1最多得点記録(183点)を誇る日本屈指のストライカーにとって当時の経験はやはり特別なもののようだ。
「当時のドイツのクラブのサッカーは、あまりパスをつながずに、“ガチガチ”と守って(ボールを)蹴るスタイルが多くて、自分はそのなかでゴールを狙いながらもセカンドボールを拾う意識で戦っていました。身長がないので、競り合いには勝てないですから。ヨーロッパリーグのような場に立てることはなかなかないことなので、経験できて良かったと思っています」