ドローにも前向きな太田「けが明けの中で90分できたのはポジティブ」

攻撃面で噛み合わず後悔も

「けが明けの中で90分できた事はポジティブなこと」
 日本代表のDF太田宏介(FC東京)は東アジア杯第2戦の韓国戦にフル出場し、1-1のドローにもそう言葉を残した。7月19日のリーグ山形戦の前半終了間際に右太もも裏を負傷し、一時は招集も危ぶまれた。同29日の仙台戦にフル出場し、中国行きの切符を手にした。
 そして迎えた韓国戦。万全の状態ではない中でもフル出場を果たした。ただし、「正直、韓国の方がチームとして完成されていた。時間とともに相手の特長も分かってきたが、初めは距離感もあったので、(倉田)秋をうまく使いながら、距離感を詰めて相手に自由にやらせないように意識した」と言い、守備に専心した。
 一方で、自らの特長をゲームに落とし込むことはできなかったという。「もっと攻撃に出たかったのが正直なところ」と後悔を口にした。太田は今季J1最多の11アシストを記録しているが、この一戦では得意のクロスやセットプレーでもゴール前の選手と合う場面は少なかった。
「縦パスを当てて、落として、サイドがあいている場面が後半3、4回あった。そこでシンプルに要求しても良かった。出してくれれば、そこからクロスで終わるイメージがあった。ほとんど実戦に近い練習ができていなかったので、コミュニケーションをとっていきたい」
 最終戦となる中国戦。J1屈指の演出家が、日本の勝利に導く歓喜のゴールを生み出す。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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