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悲願の12年ぶりリーグ制覇へ プレミアリーグ2015-16【アーセナル編】
盤石なチーム作り
4-1-2-3を基本システムとするアーセナルは、今夏に世界屈指の名手チェフが加わったことで、例年課題とされていた守護神の課題をようやく解決するに至った。2部クラブから復帰したMFフランシス・コクランは昨季大ブレークを果たし、いまやチー ムの主軸を担っている。また、FWオリビエ・ジルーも昨季途中に負傷から復帰し、チームの攻撃力を大幅に向上させた。そうした新たな戦力の台頭によって昨季はクリスマス以降、リーグトップの成績をたたき出している。今夏の補強も的確で、より一層抜け目のないチームとなった。
今季もアーセン・ベンゲル監督が目指すのは、もはやアーセナルの代名詞とも言えるスペクタクルなパスサッカーだ。6月に開催されたコパ・アメリカにより、昨季16得点を決めたエースのサンチェスの合流が遅れているものの、ライバルと比較してもチームとしての完成度が高く、盤石な体勢で開幕を迎えることができそうだ。
「我々がベストプレーヤーを売却しなければいけない時代は終わった。今はすべてのクラブ と競い合うことができる」
フランス人名将は、スタジアム建設費などによる財政面の管理が必要であったことから資金に制限があった。しかし、その負債も支払いを終え、晴れて優勝候補のビッグクラブとして頂点を目指す舞台は整えることができた。