新生日本代表の“オフェンシブトリオ”に「高まる期待感」 英記者がコスタリカ戦を採点
コスタリカとの新体制初陣に3-0快勝、出場選手を評価
森保一監督率いる日本代表は、11日の国際親善試合コスタリカ戦で3-0と完勝し、新体制の初陣を白星で飾った。
この試合にロシア・ワールドカップ(W杯)で16強に入ったチームの主力となった海外組は招集されず、森保ジャパンはフレッシュな顔ぶれで2022年カタールW杯へ向けた第一歩を踏みしめた。MF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF堂安律(フローニンゲン)ら若手アタッカー陣が躍動し、MF南野拓実(ザルツブルク)とMF伊東純也(柏レイソル)はA代表初ゴールをマークと、実り多き初陣になったことは間違いない。
海外メディアでもポジティブに報じられているこの一戦について、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、W杯を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏はどのように見たのか。ここでは森保ジャパンの出場選手(出場時間15分以上)を10点満点で採点。及第点が並ぶなか、切れ味鋭い突破を幾度となく見せた中島には、「コスタリカの選手は彼の影を追った」とMOM級の評価を与え、堂安、南野との“オフェンシブトリオ”への期待感を示した。
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GK 東口順昭 6点
比較的に静かな夜を過ごした。しかし、限定されたコスタリカの攻撃を効果的にストップした。
DF 室屋 成 6点
A代表2試合目となったサイドバックは、地に足をつけたパフォーマンスを見せた。
DF 三浦弦太 7点
見事な冷静さを見せた。コスタリカFW陣のフィジカルにパワーで対抗していた。
DF 槙野智章 6点
経験値の少ない三浦の隣で確実なプレーを見せた。足下のボールさばきも堅実だった。
DF 佐々木翔 7点
レフトバックで合格点の働き。攻撃参加も良い印象を植えつけた。
MF 青山敏弘 6点
見どころはなかったが、堅実さは示そうとした。だが、自軍のゴール近くでボールを失う場面が散見された。
MF 遠藤 航 7点 元浦和の男が熟練のパフォーマンス。流れを読む力を活かせるポジション。南野のゴールをアシストしたことで攻撃能力もアピールした。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。