逆襲の赤い悪魔 プレミアリーグ2015-16【マンU編】

3季ぶりのタイトル奪取へ

 ファン・ハール監督は今夏のプレシーズンで守備的ポジションな らどこでもこなし、正確なパスでビルドアップにも貢献できるブリントをセンターバックで起用した。キャリック、シュナイデルランらと共に最終ラインからパスをつないで、ゲームを組み立てようとする意識が明確に見て取れる。
 
 前線では左ウイングのデパイの出来がキーポイントになりそうだ。サイドを本職としながら、決定力が抜群。直接FKでも得点が奪えるデパイは、オランダリーグでは21得点で得点王にも輝いている。若いFWアドナン・ヤヌザイやFWジェシー・リンガードらの成長も頼もしい。
 年末年始のウィンターブレークがないイングランド特有の厳しい日程や、CLを含めた戦いを見据えれば、やはり選手層の不安は拭いきれない。負傷者続出で、昨季はファン・ハール監督やルーニー が日程面への苦言を呈していたように、厳しい戦いが待ち受けることは間違いないが、選手獲得に費やしている金額同様、タイトル獲得への期待は高まるばかりだ。
 繰り返しになるが、ユナイテッドのプレミアリーグ制覇はもはやノルマである。世界で最も多くのファンを抱えているクラブと言われ、リーグ優勝最多20回を誇る“赤い悪魔”の逆襲がいま始まろうとしている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング