ミラン本田は“マーケティングマン”として不可欠 伊メディアが特集
アジア市場開拓への旗頭
日本代表FW本田圭佑がシニシャ・ミハイロビッチ新監督の率いるACミランにおいて「マーケティングマンとして必要不可欠」と地元メディアに評価されている。イタリアのサッカー専門サイト「Calciomercato.it」が特集している。
「ミラン、本田とのアディオ(離別)はコストがかかり過ぎる」という見出しの記事では、2年連続で欧州のカップ戦出場権を逃した名門における背番号「10」の2015-16年シーズン開幕を控えた現時点での、何とも複雑な立場をリポートしている。
「ミハイロビッチ監督はこの日本人を起用し始めている。3トップに、このマーケティングマンは必要不可欠」
記事でこう報じるように、開幕前にインターナショナル・チャンピオンズカップを中国で戦うなどアジア市場に目を向けているミランにとって、背番号「10」は貴重なマーケティングマンだという。本田を放出することは現在世界的なスターの存在しない名門によっては市場開拓の旗頭を失うことを意味する。
その一方で、0-3で敗れたアウディカップのバイエルン・ミュンヘン戦で主力組で先発。地元紙では最低点など全紙で酷評されたが、シニシャ・ミハイロビッチ新監督は本田にトップ下として出場機会を与えている。
「ケイスケ・ホンダの放出はあまりにもコストがかかり過ぎる。経済的にだ。ミランにはパラドックス。この日本人は、実際もうロッソネーロのアジアの市場のすべてのマーケティングマンだ。東洋へのブランド価値拡大にあまりにも重要なシンボル。特に今度またミスター・ビーがやって来ればなおさらのこと。そのためにも本田はミランに来た。多かれ少なかれいろいろな監督に高い評価を得てきたこと以上に、だ」
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