森保ジャパン初陣「アピール度チェック」 代表定着に一歩前進した選手は?
MF:中島は攻撃の中心として存在感、伊東はジョーカー役に名乗り
<MF>
■青山敏弘(広島/→後半43分OUT)=〇
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開始1分の小林へのスルーパスに始まり、ダイレクトプレーを交えながら左右に上手く散らして2列目の若手にボールを供給。強くプレッシャーを受けた際にバックパスや横パスが乱れる場面はあったが、キャプテンの大役を務めると同時に、森保監督の標榜するサッカーを体現すべく先頭を切った。
■遠藤航(シント=トロイデン)=〇
ベルギーで磨いてきた当たりの激しい守備で中盤を安定させるだけでなく、森保監督が求める「前への意識」も強く、小林ら前線への縦パスを果敢に狙った。後半21分には中島のスルーパスに抜け出してペナルティーエリア内に侵入して南野のゴールを演出。リオ五輪世代の動機も「あそこまで攻撃参加してアシストしてくれた。攻守においてチームに貢献していた」と舌を巻いていた。「ボランチ遠藤」の可能性を感じさせる一戦だった。
■堂安律(フローニンゲン/→後半40分OUT)=〇
自陣から何度もドリブルで持ち込み、徐々に厳しくなるマークもわずかな隙間を縫って相手マーカーをキリキリ舞いさせた。後半14分の小林のパスに合わせたチップシュートはゴールラインを割る直前にクリアされ、その5分後の右足でのシュートもわずかに枠外。デビュー戦初得点こそ逃したが、リオ五輪世代との連係も含めてA代表でも通用することを証明した。
■中島翔哉(ポルティモネンセ/→後半30分OUT)=◎
カットインからのクロスで何度もチャンスを創出。ノールックでのヒールパスや華麗なターンからの突破とテクニックを存分に示し、10番として攻撃を牽引した。周囲との息も合い、リオ五輪世代の南野や東京五輪世代の堂安を生かすうえでは貴重な駒となりそうだ。
■南野拓実(ザルツブルク)=〇
ザルツブルクでも経験している2トップの一角でプレー。小林や堂安、中島と連動しながらゴールに迫り、後半21分には代表初ゴールをマークした。しかし、前半39分のダイレクトボレー、後半12分のヘディングシュートと決定機を仕留め損ねた点を考慮すると最高評価は与えられないか。自身も「攻撃の起点になったり、ラストパスを出す本数が物足りない」と課題を語った。
■天野純(横浜FM/←後半30分IN)=△
投入後に4-2-3-1にシステム変更し、トップ下としてプレー。ゲームメイクするシチュエーションは少なかったが、守備ではボールマンには激しくプレッシャーをかけて与えられたタスクを遂行した。後半41分、あと一歩で三浦に届くかという精度の高いFKを蹴ったのが一番の見せ場だった。
■守田英正(川崎/←後半37分IN)=△
室屋に代わってピッチに入ると、本職のボランチではなく右SBでプレー。大学時代にSB、CB、ボランチとこなした守備のマルチロールぶりを発揮し、「最後締めてこい」とクローザー役を託してくれた森保監督の起用に応えた。もっとも、プレー時間が短く、アピール成功と言うには時期尚早だろう。
■伊東純也(柏/←後半40分IN)=〇
与えられたプレー時間はアディショナルタイムを含めて8分。自慢のスピードで右サイドを活性化し、試合終了間際には個人技から強烈な左足のシュートでゴールをこじ開けた。ジョーカーとして存在感を示したと言っていい。
■三竿健斗(鹿島/←後半43分IN)=△
主将の青山に代わって左ボランチへ。ミスはなかったとはいえ、攻守でプレー機会はほとんどなく青山や遠藤、さらにはこれまでのA代表の常連メンバーに食い込んでいくためにはインパクトあるアピールが必要だ。
(出場なし)
伊藤達哉(ハンブルガーSV)