森保ジャパン初陣「アピール度チェック」 代表定着に一歩前進した選手は?
コスタリカ戦出場17選手のアピール度を査定
日本代表は11日に国際親善試合コスタリカ戦に臨み、3-0で勝利を収めた。森保監督は初陣にロシア・ワールドカップ(W杯)の主力組は招集せず、若手主体のメンバーを選んだ。もっとも記者会見の場では「招集した選手をコアなチームだとは思っていない」と明言し、「代表経験がある選手も、これから発掘という意味で新しく入ってもらう選手も含めて、私が見てみたい選手を招集させてもらいながら、チームとしてもアジアカップに向けて成長できるようにしていきたい」とテストと競争を同時に行っていくと話していた。
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6日に発生した北海道地震の影響により、7日に予定されていた強豪チリとの国際親善試合が急きょ中止となり、9月シリーズは1試合の開催のみとなった。ここではコスタリカ戦に出場した各選手のアピール度をチェック。4段階(◎→○→△→×)で評価した。
<GK&DF>
■東口順昭(G大阪)=△
ボール支配率56.4%と日本ペースで試合が進み、最終的に無失点。被シュート6本のうち枠内率は83.3%と高かったが、決定的なピンチと言えるのは前半12分のMFランダル・レアルの一撃のみで、これもカバーに入った槙野が体を張ってコースを変えている。前半29分にDFブライアン・オビエドの強烈なミドルを反応鋭く横っ飛びで防いだ一方、同35分のCKで飛び出した際に相手に競り負けてシュートを放たれた対応は反省材料だろう。本人も「後ろはゼロに抑えて、最低限の結果は得られた」と振り返った。
(出場なし)
シュミット・ダニエル(仙台)
権田修一(鳥栖)
■室屋成(FC東京/→後半37分OUT)=△
果敢なオーバーラップで攻撃に参加。同じ右サイドの堂安との連係からサイドをえぐったが、クロスの精度に課題が残った。幼馴染で一緒にリオ五輪に出場した南野との連係もこの日は少なく、相手選手と競り合った際にピッチに落下して左脇腹を痛め、後半37分にピッチを後にした。
■三浦弦太(G大阪)=△
A代表3試合目の出場で初の無失点。ただし、クロスの対応でイメージが合わず槙野と言葉を交わすシーンや、後半終盤にセットプレーのボールに対してクリアを試みるも空振りしてヒヤリとする場面もあり、課題は残った。後半41分に天野のFKに飛び込んだチャンスも決めたかった。
■槙野智章(浦和)=〇
今回の招集メンバーとして最もキャップ数が多い選手らしく、プレーと声でチームを鼓舞。相手FWに簡単にポストプレーをさせず、カウンターを受けても必死に足を伸ばしてピンチの目を摘んだ。青山交代後はキャプテンマークを巻くなど、リーダーシップも含めて合格点と言えるだろう。
■佐々木翔(広島/→後半37分OUT)=〇
前半12分に相手にかわされてピンチを招いたが、その後は安定したプレーを披露。戦前に「人に強いところを見せたい」と話していた通り、1対1や空中戦で力強さを発揮した。前半16分にはセットプレーに得意のヘディングで合わせてオウンゴールを誘発。攻守で自分の武器をしっかりとアピールした。
■車屋紳太郎(川崎/←後半37分IN)=△
佐々木に代わって左SBに入り、守備はそつなく対応。ただ、持ち前のスピードや希少な左利きの左SBらしいクロスを見せる場面がなかったのが悔やまれる。
(出場なし)
植田直通(セルクル・ブルージュ)
冨安健洋(シント=トロイデン)