ハリル監督が国内組に奮起求める 「もっとトレーニングを」

最終戦のメンバーは

 日本代表は5日、東アジアカップ第2戦の日韓戦で1-1の引き分けに終わり、2013年に続く大会連覇が消滅した。バヒド・ハリルホジッチ監督は「勝つチャンスもあった。ただ、内容どおりの結果だったと思う」と、試合を冷静に振り返った。
 初戦の北朝鮮戦では、全体に日本がボールを保持しながら長身FWを生かしたパワープレーに屈する形で敗れた。この日は、韓国に主導権を握られながらも、日本の最終ラインは大きな決壊を見せることなく耐えていった。ややアンラッキーなPKで1ゴールこそ与えたが、長身FWキム・シンウクには決定的な仕事はさせなかった。
 ハリル監督は「今 日はディフェンス面に関しては前回よりも良かった。しっかりとポジションを取ってコントロールした。我々よりも、フィジカル的に強い相手だったので、そうだとしても厳しい状況だった。後半、得点のチャンスもあった。そこで慌てなければ」と、守備をベースに少ないチャンスを生かすゲームプランだったことを語った。だが、それが成就しなかったことを悔やんだ。
 この日は、初戦から5人のスタメンを入れ替え、倉田秋(G大阪)と、藤田直之(鳥栖)が代表デビューとなった。国内組のみで構成された選手たちに対し、「このチームのスピリットは素晴らしいものだった。疲労はかなりあったが、全員が最大限を出してくれた」と、一定の評価を与えた。
 一方で、「若い選手たちが初めてA代 表としてプレーした。何人かの選手にはこうして機会を与えた。そして、真の代表として定着するためにもっとトレーニングしてほしい」と、求めるレベルに達していないことも示唆した。
 多くの選手がチャンスを得た一方、まだピッチに立つチャンスに恵まれていない選手もいる。9日に大会連覇の道が閉ざされた中で迎える中国との最終戦。ハリルホジッチ監督はどのようなメンバーをピッチに送り込むのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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