強烈ミドルで同点弾の山口 代表初ゴールもドローに喜び半減

守備に手応えも攻撃面で課題

 嬉しいはずの代表初ゴールも、残念ながら勝利にはつながらなかった。MF山口蛍(C大阪)は日本代表19試合目の出場となる5日の東アジアカップ韓国戦で、0-1のビハインドから前半39分に強烈なミドルシュートで貴重な同点ゴールを決めた。しかし、その後に追加点を奪うことはできず1-1のドローで試合終了。前回大会でMVPを受賞した山口の活躍もむなしく、連覇の可能性が消滅した。
 
 前半から、韓国が主導権を握る展開が続いた。前半27分にPKで先制点を献上したものの、山口は「苦しい時間がすごく長かったですけど、みんなでオーガナイズしっかりして守れていたと思う」と語り、チーム全体での守備には手応えを感じていた。「攻め急がずに、全部前から行かないようにした。今日は特に韓国なので、相手が押し込んでくる中でしっかりブロックを作ってというのは、チームとしてよくできた」と振り返っている。
 
 それでも「カウンターでいくつかチャンスがあったので、そこを仕留められれば苦しい試合でも勝てた思う」と語った。勝ち越しゴールを奪えなかった攻撃面では、課題を感じている。
 自身は嬉しい初ゴールを決めたが「監督から、練習でシュートを打っていけと言われていたので、そのまま打ったら入ってしまったという感じ」と冷静に振り返った。優勝するには勝利が絶対条件だっただけに「あまり素直に喜べはしないです。次に切り替えてやっていきたい」と淡々と語るにとどまった。
 
 第3戦の中国戦に向けては「勝って日本に帰りたい」と一言。最終戦で日本代表としての意地を見せつける。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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