ハリルジャパン韓国に1-1ドロー 東アジア杯連覇ならず
前半はワンチャンスを生かし同点
日本代表は5日、中国・武漢で行われている東アジアカップで韓国と対戦。前半27分にPKで先制点を与えたものの、39分に前回大会MVPの山口蛍(C大阪)が代表初ゴールとなる同点弾を決めた。後半は韓国ペースの中で日本は決定機を生み出せず、このまま1-1のドロー。東アジアカップの連覇はならなかった。
バヒド・ハリルホジッチ監督は1-2で敗れた初戦の北朝鮮戦から先発5人を入れ替えてこの試合に臨んだ。
日本は柏木陽介(浦和)の負傷離脱により追加招集され、この試合先発でA代表デビューを果たした藤田直之(鳥栖)が最終ラインの前でいわゆる“アンカー”のポジションに入り、その前に柴崎岳(鹿島)と山口蛍(C大阪)が並ぶ4-3-3システムでスタートした。
序盤は韓国がボールを保持し、主導権を握る。ボールをしっかりと繋ぎ、サイドへ展開し、日本ゴールに迫った。前半15分には韓国が高い位置からのプレスでボールを奪うと、左サイドに入ったMFキム・ミヌ(鳥栖)が右足のミドルシュートを放ったが、これはゴール上に外れた。
同22分、日本にようやくチャンスが訪れた。FWの興梠慎三(浦和)がゴール前約30メートルの位置でフリーキックを奪取。これをレフティーの太田宏介(FC東京)が狙うも、韓国の高い壁に阻まれた。
同25分、韓国は右サイドのクロスにエリア内に飛び込んだキム・ミヌのヘディングシュートが、森重真人(FC東京)のハンドを誘いPKを獲得。先制のチャンスにキッカーを務めるのは、かつてFC東京でもプレーしたチャン・ヒョンス。シュートをゴール左へ冷静に蹴りこみ、同27分に韓国が先制に成功。日本は0-1とビハインドを背負った。
同31分にも韓国にチャンスが訪れる。ゴール前で直接FKを得ると、チョン・ウヨン(神戸)が直接狙った。鋭い弾道のシュートに、GK西川周作(浦和)は一歩も動けなかったが、ボール一個分外れて事なきを得た。
韓国の攻勢に押し込まれて防戦一方のハリルジャパンだが、ワンチャンスを決めて同点に追いつく。39分、左サイド倉田秋(G大阪)からの横パスに山口が右足で強烈なミドルを放つと、ゴール左に突き刺さった。山口の嬉しい代表初ゴールで日本は1-1の同点に追いついた。その後は日本がペースを取り戻して攻勢に出たが、決定機を生み出すには至らず。1-1のままハーフタイムを迎えた。