「変わったなと…」 森保J“第3のリーダー”が自らに設定、中心選手になるための鍵は?
ロシアW杯出場組の遠藤、ベルギー移籍でボランチとしてのフィーリングに手応え
森保一監督率いる新生日本代表は、チーム始動から8日間の合宿を経て、11日に国際親善試合のコスタリカ戦(パナソニックスタジアム吹田/19時20分)で初陣を迎える。キャプテンを託された最年長のMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)、ロシア・ワールドカップ出場組で今回の招集メンバーで最多のキャップ数(33)を誇るDF槙野智章(浦和レッズ)が先頭に立ってチームを牽引してきたが、“3番目のリーダー”として若いチームを支えてきたのがDF遠藤航(シント=トロイデン)だ。
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2016年のリオデジャネイロ五輪でU-23日本代表のキャプテンを務めた遠藤は、FW浅野拓磨(ハノーファー)とともに、バヒド・ハリルホジッチ元監督が指揮するA代表にコンスタントに招集されてきた。しかし、2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)ではリオ五輪世代(1993年~96年生まれ)から遠藤、GK中村航輔(柏レイソル)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、MF大島僚太(川崎フロンターレ)の4人が選ばれたが、一度もプレー機会は訪れず、直近の五輪から一人もW杯に出場しないという日本代表史上初の不名誉な出来事が起きた。
どうしたらあの舞台に立てるのか――。試合に出られなかった悔しさから「ヨーロッパでチャレンジしたい」という思いが芽生え、ベルギー1部シント=トロイデンへの移籍を決断した。加入から約1カ月、早くもボランチのレギュラーを奪い、5試合2得点と調子を上げて9月シリーズに臨んでいる。ベルギーでの経験は、森保監督が「ベース」と位置付ける球際での戦う姿勢に大いに役立っているという。
「ボランチに限らず、ベルギーのサッカーはとりあえず人に強く行って、マンツーマンでオールコートプレッシャーくらいな感じ。中盤でアンカー気味に入る時は、常に相手の10番というか攻撃の肝になる選手をマンツー気味でつけと言われるくらい要求があります。ボランチとしてのフィーリングは良くなってきているので、『遠藤、変わったな』と思わせられるようなプレーをしてきたい」