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シメオネ監督がトーレスを絶賛 悲願のリーグタイトルへ勝負の1年
献身的なプレーを高く評価
アトレチコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督が、チーム象徴的FWフェルナンド・トーレスを絶賛している。スペイン地元紙「アス」が報じている。
アトレチコは、今夏のプレシーズンにアジアツアーを行っている。1日は日本でサガン鳥栖とも対戦し、PK戦の末に勝利を飾っていた。その後、中国・上海で上海上港と対戦。3-0で快勝し、アジアツアーを締めくくっていた。
シメオネは上海での試合を振り返り、今季から背番号「9」を背負うトーレスに賛辞を送った。
「彼はチーム全体のできと同様、いい状態だった思う。チームがいい結果を残せているだけでなく、彼の献身はみんなの模範になっているよ」
指揮官は百戦錬磨のストライカーを、このように評価した。今年1月におよそ7年半ぶりに古巣へと帰ってきたエースには、2季ぶりのリーグ制覇へ向けて得点量産が期待される。
神の子を意味する“エル・ニーニョ”の愛称を持つトーレスは、これまでリバプール、チェルシー、ミランとビッグクラブを渡り歩いた。特にチェルシーでは得点こそ物足りない数字に終わったが、在籍中に欧州チャンピオンズリーグ、FAカップ、ヨーロッパリーグと多くのタイトルを獲得。スペイン代表でもワールドカップと欧州選手権制覇の経験を持つが、そのコレクションにリーグタイトルだけが欠けている。
本人も上海戦前の会見で「リーグ戦では一度も優勝したことがない。そのためには人生すべてを懸けるよ」と語り、リーグタイトルを熱望していた。19歳でアトレチコのキャプテンとなった男も、31歳となりべテランを呼ばれる年齢に突入した。クラブにはポルトガル代表FWジャクソン・マルティネスという強力なポジション争いのライバルが加わり、定位置が約束されているわけではない。指揮官が絶賛しているとはいえ、トーレスとっては今年が勝負の一年となりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images