「乾はベティスの光の一つ」 指揮官の戦術に「緻密に貢献」とスペイン紙評価
開幕3試合のプレーデータから分析 「テクニックはセティエンの哲学に適応する」
今季からベティスに所属するMF乾貴士は、リーガ・エスパニョーラ開幕3試合にすべて出場し、新天地でも立ち位置を確立しつつある。それは地元メディアも同様の見立ての模様で、「elDecano」紙は乾を特集し「緻密に貢献している」と評価している。
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出場3試合でまだゴール、アシストはマークしていない。しかし乾は得意のドリブルによって、カットインからシュートするシーンもたびたび作っており、同紙も「すでにレバンテ戦、アラベス戦、セビージャ戦と5つのシュートを放っている」と積極性を評価している。またパスもすでに46本を記録。エイバル所属の昨季は合計841本、1試合当たり24.74本を通していることにも触れ、周囲と連動できるタイプである。
そんな乾のプレースタイルは、現在のベティスには的確な存在だと評価されている。ボールを握る攻撃サッカーを志向するキケ・セティエン監督との相性について、同紙は次のように明記している。
「イヌイは今、セティエン・ベティスの光の一つであり、そのスタイルへの適応を進めている。(セビージャとの)ダービーで彼は、キックオフから試合終了までプレー機会を獲得している。そしてデータ的に見ても彼は緻密な貢献ぶりを見せている。そのテクニックはセティエンの哲学に適応する能力がある。彼の入団は2列目から決定機を生み出す裏付けとなっている」
チャンスメーカーとしての能力を認める一方で、課題として挙げられているのはボールロストだ。昨季は127回のボール回収に対して413回のロストがあったと指摘している。ボールポゼッションを高めていくベティスにあって、守備面とともに改善の跡が見られれば、さらに不可欠な存在として評価は高まりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)