デンマーク代表、「選手vs協会」の対立で大混乱も… エースの2発でウェールズに快勝

デンマーク代表のMFクリスティアン・エリクセン【写真:Getty Images】
デンマーク代表のMFクリスティアン・エリクセン【写真:Getty Images】

権利問題で対立も暫定合意、ハレイデ監督は殊勲のエリクセンを絶賛

 ロシア・ワールドカップ(W杯)16強のデンマーク代表は、現地時間9日のUEFAネーションズリーグでウェールズ代表と対戦し、2-0で勝利を収めた。選手と協会(DBU)の対立によって主力を招集できないという前代未聞の混乱が解消され、チームを救ったのはエースのMFクリスティアン・エリクセン(トットナム)だった。2得点を決めた背番号10をオーゲ・ハレイデ監督も激賞した。英紙「デイリー・メール」が報じている。

 デンマークではDBUと選手が権利問題で対立。そのため、エリクセンらロシアW杯に出場した主力選手を招集できないという事態に直面していた。5日の国際親善試合スロバキア戦はフットサル代表の選手や、国内の下部リーグに在籍する選手を緊急招集して試合に臨むも、スロバキア代表からは「時間の無駄だった」と非難されるなど物議を醸した。

 しかし、ネーションズリーグのウェールズ戦を前にDBUと選手側が暫定的に合意し、ベストメンバーで試合に臨むことができた。スペインと並ぶFIFAランキング9位の強豪は、前半32分と後半18分(PK)にエリクセンがゴールを決め、ギャレス・ベイル(レアル・マドリード)が主将を務めるウェールズ相手に快勝した。

 本来の強さを取り戻したデンマークを率いるハレイデ監督は、殊勲のエリクセンを絶賛している。

「技術的に、彼は素晴らしい。フィニッシュも、素晴らしい。ボックス周辺では誰もがエリクセンに期待する。多くのチームが彼を止めようとしたのを見てきたが、皆が彼の前に敗れ去っていった」

 同紙の選手採点でも、両チーム通じて単独トップの8.5点と高評価だったエリクセン。代表戦ではここ18試合で15得点とまさに“アンストッパブル”な活躍を見せている。不動の司令塔がデンマークを混乱の中から救い上げた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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