日本代表DF槙野の言葉から紐解く 森保ジャパンのポジション別“志向ガイドブック”
中盤は早く、個性豊かなアタッカー陣にボールを預けられるかがミッション
「くさびや一個裏を狙うこと、ドリブルで運ぶことですね。空いたスペースがあればどんどん顔を出してボールを要求する、(ボールを)運ぶ、前につけることは言われています」
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広島の監督時代にも、DF千葉和彦やDF塩谷司(現アル・アイン)のようにビルドアップの上手い選手を最終ラインに起用。積極的にサイドやボランチにボールをつけたり、ドリブルで持ち上がる光景は多く見受けられたが、ほぼその形が踏襲されていると言って良さそうだ。
9月シリーズで初招集となったDF冨安健洋(シント=トロイデン)も「縦パスが攻撃のスイッチになる。縦パスをいかに良いタイミングで入れるかが求められていると思います」と証言している。
では、中盤はと言うと、「逆にワンタッチで縦に出す、あるいはボールを引き出すために後ろに下がる」意識を刷り込まれているという。特に、サイドのMF堂安律(フローニンゲン)やMF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF伊東純也(柏レイソル)に加え、2トップでの起用も考えられるMF南野拓実(ザルツブルク)など、今回のメンバーは「アイデンティティーがある」(室屋成)選手が多く、スピーディーな攻撃を仕掛けられる。彼らにいかにボールを上手く預けられるかが、中盤の最大のミッションだ。