悔しさ残る代表デビュー戦 柴田は「局面を打開したかった」と後悔

決めきれなかった決定機

 ほろ苦い代表デビューとなった。今大会がなでしこジャパン初選出のMF柴田華絵(浦和)は、4日の東アジアカップ(中国・武漢)韓国戦で初先発初出場を果たした。浦和で慣れ親しんだ右サイドハーフでピッチに立ったが、1-2で敗れた。
 前半は全体的に韓国ペースの中でセットプレーの流れから日本が先制点を挙げた。その戦いぶりについて「前半はカウンターの応酬のような出入りの激しいゲームになり、体力を消耗してしまった」と、ゲームを落ち着かせられなかったことを課題として挙げた。高温多湿の中国で、相手も同じ条件であるとはいえ、後半の勝負どころにス タミナを残せなかった一因が前半の戦い方にあるという。
 一方で、「後半はボールを回せるようになったので、良い展開でゲームを進めることができた」と、一定の手応えを得た。中央に進出するプレーを増やしたのも、右サイドバックに入った京川舞(INAC)との縦関係の中で「サイドから中にポジションを取ったのは、サイドバックの(京川)舞が縦のスピードがあるので、彼女を生かそうとしてコースをあけました」という狙いがあったと語る。
 それだけに、その狙い通りの形の中で迎えた決定機でゴールを奪えなかったのが痛恨だった。後半28分、柴田がドリブルでボールを持ち運ぶと、マークを自分に引きつけ、オーバーラップした京川へ絶妙なタイミングでパス。ペナルティエリアの奥まで 進出した京川は、韓国DFのタックルを冷静にかわし、柴田へマイナスのクロスでお膳立て。だが、あとは蹴りこむだけというボールを柴田は空振り、絶好のチャンスを逃してしまった。

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