日本代表FKキッカー、森保Jで最もふさわしい選手は? 最右翼は初招集のレフティー

横浜FMのMF天野純【写真:荒川祐史】
横浜FMのMF天野純【写真:荒川祐史】

最も期待値が高いのは中村俊輔を彷彿させる横浜FMの天野

 森保一監督率いる新生日本代表は、11日に初陣となる国際親善試合コスタリカ戦(パナソニックスタジアム吹田/19時20分)に臨む。指揮官が3バックか、4バックか、どのようなシステムと戦術を採用するか注目が集まるが、もう一つのポイントはFKキッカーだろう。日本代表において、最後に直接FKによるゴールが決まってから早5年が経過。長年議論となってきた“FKキッカー待望論”に、初招集のレフティーが終止符を打つべく名乗りを上げている。

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 6日未明に起きた北海道地震の影響で7日の国際親善試合チリ戦は急きょ中止。7日に11対11の紅白戦を行い、9日からコスタリカ戦が行われる大阪で練習を再開した。冒頭15分のみの公開で詳細なメニューは不明だが、「前と変わらず(4バック)」(MF伊東純也)「一個前もやって、自分のポジションに戻った」(MF天野純)という選手の言葉から、4-2-3-1で戦術を確認したと推察できる。

 一方で、不測の事態が続き、9日の練習終了時点で「コスタリカのチェックはまだ」(MF堂安律)という状況から、セットプレーの確認はまだ行われていないようだ。しかし、FKを含めたプレースキッカーに誰が指名されるかは興味深い。

 日本代表の直接FKによるゴールは、2013年9月6日のキリンチャレンジカップ・グアテマラ戦(大阪長居スタジアム/3-0)の後半31分にMF遠藤保仁(ガンバ大阪)が決めて以来ない。レフティーのMF本田圭佑(メルボルン・シティ)が主にキッカーを務めた期間も待望の一撃は生まれず、バヒド・ハリルホジッチ前監督はFKのチャンスの少なさを含めて嘆いたほどだった。

 若手主体となったチームで、最も期待値が高いのは追加招集の天野(横浜F・マリノス)だろう。自慢の左足から繰り出すキックは種類も豊富で、天才レフティーの元日本代表MF中村俊輔(ジュビロ磐田)を彷彿させる。実際、今季の4ゴールのうち、2得点(4月28日・鹿島アントラーズ戦、5月12日・ガンバ大阪戦)を直接FKで決めている点も魅力だ。

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