A代表デビューを狙う堂安、コスタリカ戦で“恩返し”へ 「運命と言っていいか…」
北海道での紅白戦は不完全燃焼も、大阪移動で「気分が晴れた」
森保一監督率いる新生日本代表は9日、新体制初陣となる11日の国際親善試合コスタリカ戦(パナソニックスタジアム吹田/19時20分)が開催される大阪府内で再始動した。前日に怪我で離脱したFW杉本健勇(セレッソ大阪)を除く22人が参加。大粒の雨が降りしきるなかで調整を行った。ガンバ大阪出身のMF堂安律(フローニンゲン)は、念願のA代表デビューが慣れ親しんだ大阪の地になる可能性が高いことに、「運命と言っていいか分からないけど……」と胸中を明かした。
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当初、7日に国際親善試合チリ戦が組まれていたが、6日未明に起きた北海道地震の影響で急きょ中止。7日に紅白戦を行い、翌8日にコスタリカ戦が行われる大阪へ移動してきた。堂安にとって大阪は、G大阪Jrユースから6年半を過ごした思い出の地だ。空港からホテルへ向かうバスでも窓側に座らせてもらい、慣れ親しんだ景色を目に焼き付けてきたという。
「練習場の芝の匂いを含めて帰ってきたな、と。(北海道での)紅白戦では自分を出しきれませんでしたけど、大阪に来たからなのか気分が晴れた。デビューがまさか(大阪になるかもとは)ですね」
大阪初練習後、堂安は対戦相手のスカウティングは「まだ」と明かしたうえで、「あまりイメージはない」というコスタリカ戦への意気込みを語った。
「ビビってやってちゃ自分の特長は出ない。あまり相手の名前を気にするタイプではないし、逆に知らないほうがポジティブなプレーができると思います。運命と言っていいか分からないけど、このスタジアムで多く試合をさせてもらって、多く思い出をもらった。次は自分が、来てくれたサポーターに思い出を作れるようにしたいです」
2017年6月25日、フローニンゲン移籍前の国内ラストゲーム(川崎フロンターレ戦)もパナソニックスタジアム吹田(当時・吹田スタジアム)だった。慣れ親しんだ土地、慣れ親しんだ会場に凱旋してのA代表デビューとなれば、大阪のファンにとってこのうえないプレゼントになるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)