試練のミラン本田 バイエルンとの親善試合でワースト3選手に
指揮官の次なる策は
ミハイロビッチ監督は「ボナベントゥーラを中盤で起用した。なぜなら彼はいろいろなポジションをカバーできるから。我々はまだ準備しているところ。選手をどこのポジションで起用したらいいか、適切なポジションを把握したい。ボナベントゥーラは司令塔もできる。彼は本田やメネズに比べて、プレータイプが違う」と、起用の意図を説明している。
指揮官もボナベントゥーラにトップ下の適正があることは把握している。この試合でボナベントゥーラがボランチとして好プレーを見せれば、パズルをはめ込むように本田がトップ下の位置に入る事態も考えられたが、今後もポジションを争うことになりそうだ。そして、イタリア各メディアの見立てでは、本田の評価はボナベントゥーラに対して後塵(こうじん)を拝している。
少なくともバイエルン戦における本田のトップ下でのアピールは失敗に終わった感が強い。待っているのは、熾烈(しれつ)を極めるトップ下争いの継続か、本田自身の別ポジションでのテストか。ミランの「10番」にとって、厳しいプレシーズンが続いている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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