“新生”韓国代表が目指すサッカーは? ポルトガル人新監督の“ポゼッション志向”に注目

韓国代表を率いるパウロ・ベント新監督【写真:Getty Images】
韓国代表を率いるパウロ・ベント新監督【写真:Getty Images】

「我々のスタイルは最大限にボールを支配すること」

 ベント監督はコスタリカ戦前日の会見で、「我々のスタイルは最大限にボールを支配すること。それらの目的は、前線でたくさんチャンスを作り出すためだ。私が感じている韓国代表のイメージと言えば、積極性、強さ、そして相手を上回る精神力」と語っていた。

 ベント監督はスピードと技術のある選手を使い、敵陣内でプレーする回数をたくさん増やしながら崩していくスタイルを確立させたい意図がよく見えた。初陣ではそれがある程度、発揮できたのは確かであり、11日のチリ戦で真価が問われそうだ。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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