「日本でデル・ピエロ級の魔法」と海外反響 芸術的ループの“珍オウンゴール”に脚光
東京V戦で横浜FCのMF北爪がクリアミス、鮮やかな弧を描いて自陣ゴールのネット揺らす
日本で元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ級の一撃が“奇妙な形”で生まれたと反響を呼んでいる。8日のJ2第32節東京ヴェルディ対横浜FC戦(2-1)で開始5分にゴールが生まれるが、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が「デル・ピエロ級の魔法だが…自己憐憫」と報じている。
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横浜FCをホームで迎え撃った東京Vは、開始早々に思わぬ形で先制点を手にした。東京Vがセンターサークル付近でボールをキープして打開のタイミングを見計らうなか、DF井林章が横浜FCの最終ライン裏にロングフィードを送る。しかし、走り込んだ味方に合う前に横浜FCのMF北爪健吾が対応。中央に走り込みながら右足でクリアを試みたが、まさかのキックミス。ミートしたボールはそのまま宙にふわりと浮きながら自陣ゴール方向へと飛び、結果的に絶妙なループ弾となって横浜FCのゴールに吸い込まれた。
幸運な形で先制した東京Vは、後半25分にFW泉澤仁が追加点。同36分にFWイバに1点を返されるものの、開始5分のラッキー弾が最終的に大きくモノを言って、東京Vが2-1と勝利を収めた。北爪のオウンゴールは不運ながらあまりに鮮やかな軌道を描いており、海外メディアの目を捉えたようだ。
イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、「日本でデル・ピエロ級の魔法…だが自己憐憫」と動画付きで紹介。同国の英雄でファンタジスタとして知られたデル・ピエロを引き合いに出し、ゴールの芸術度を高く評価しながらも、オウンゴールという悲劇に触れている。またスロバキアのテレビ局「TA3」も「珍オウンゴールを日本の観客は目撃した」と伝えている。
今季、好調をキープしてJ1自動昇格圏(2位以上)に肉薄する3位につけていた横浜FC。トップ2と差が開く黒星を喫したが、それ以上に芸術性を帯びたオウンゴールが脚光を浴びているようだ。