剛腕ペレス会長、本拠地改築はソシオ頼み 730億円の驚愕“35年ローン”融資計画が浮上
当初の見立てを200億円以上上回るビッグプロジェクトでソシオ総会で決議
レアル・マドリードと言えば世界各国のスーパースターが集まるが、その最終決定者として名高いのはフロレンティーノ・ペレス会長だ。その彼が次に目論むのは本拠地サンチャゴ・ベルナベウの改築で、クラブを支えるソシオから日本円にして約730億円の“35年ローン融資”計画を進めているとスペイン紙「AS」が伝えている。
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ペレス会長は第1期から元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴを仇敵バルサから、当時世界最高額で元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンをユベントスから引き抜くなど“銀河系軍団”を構築。2009年から再び会長に就任するとポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルらを天文学的な移籍金でゲットし、剛腕ぶりを見せつけてきた。
そんなペレス会長、スペイン最大の建設会社グループ「ACS」の経営者ということもあってか、今度は聖地ベルナベウ改築に長年意欲を燃やしている。同紙が報じた画像では天井に屋根が付き、スタジアム全体を見ても斬新なデザインとなっているが、この改築を進めるためには当初ペレス会長が見立てていた4億ユーロ(約508億円)を優に超える5億7400万ユーロ(約730億円)になるという。
普通に考えればクラブ財政を逼迫してもおかしくない額だが、ペレス会長が頼ろうとしているのは9万2000人にも及ぶソシオだ。彼らから建築資金を借り入れ、それを最長35年間にわたる期間で返済していく算段のようだ。
ペレス会長らしい大胆なアイデアだが、即採用と言うわけではない。現地時間9月23日に実施されるソシオ総会に出席する2200人の代表者から、少なくとも3分の2以上の賛成票を集めて初めて実現すると記事では触れられている。
71歳となったペレス会長。もしベルナベウ改築が実現すれば選手補強以上の大プロジェクトとなるだが、果たしてレアルのソシオたちの賛否はどのようになるのだろうか。