日本の新エースに 宇佐美が日韓戦に向けて「勝てない相手ではない」
北朝鮮戦の反省点を修正
屈辱の敗戦から2日。日本代表FW宇佐美貴史(G大阪)は、東アジアカップ第2戦となる韓国戦での巻き返しを誓った。アジアのライバル韓国との対戦にも、「勝てない相手ではない」と自信をのぞかせた。
3日に行われた北朝鮮戦では、不本意な結果に終わった。チームは代表初招集のMF武藤雄樹(浦和)が開始3分に電光石火の先制ゴールを決めながらも追加点を奪えず。終盤に相手のパワープレーに屈して2失点し、屈辱の逆転負けを喫した。その中で、宇佐美も何度か左サイドから中央に切り込み、シュートを放つ得意の形でチャンスをつくった。だが、いずれも空砲に終わ った。試合後には、チーム全体で北朝鮮戦の反省点を確認。好守両面で改善が必要であると主張した。
「フィニッシュの部分や、最後の守るところ、失点シーンを含めて簡単にやられている部分があった。その辺の修正と、攻撃では決定機は多くつくれていたので、どう決めるかという話はありました」
韓国は初戦で開催国の中国を2-0で下し、幸先のいいスタートを切っている。宇佐美も「中国戦も見ましたけど、いいサッカーをしていたし、個々に能力のある選手もいる。北朝鮮とは全然違う、もっともっとレベルの高い相手だと思うので、難しい試合になる」と、アジアのライバルへの警戒を口にしている。
それでも、宇佐美は「修正するべきところは修正して、自分たちがもう一度ひとつ になってやれば勝てない相手ではない」と勝利への自信をのぞかせた。若い選手やA代表初選出の選手も多く招集された中、宇佐美はハリルホジッチ体制になり、代表に継続して招集されている一人。攻撃の中心としても期待の懸かるストライカーは、停滞するチームの暗いムードを払拭(ふっしょく)することができるだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images