壁を乗り越える原動力となった盟友・仲田の存在「私もただ逃げるんじゃなくて…」

　なぜ試合に出られないんだろう――。どうしたらFWで出られるんだろう――。自問自答を繰り返し、時には鈴木俊監督にアドバイスを求めたという。京川を突き動かしたのは、常盤木学園高時代からの盟友である仲田の存在だった。これまでレギュラーに定着し切れなかった仲田は7年目の今季、ここまでリーグ戦全試合に出場し、京川と同じ3ゴールを奪っている。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信！　簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

「（仲田）歩夢も試合に出られない時に自分を見つめ直して、何が足りないかを考えてきたからこそ今があると思うんです。だから、自分が試合に出られない立場になった時に、ただ逃げるんじゃなくて、歩夢がやってきたように、私もチームのために何ができるかなって。左サイドやサイドバックをやらせてもらって、『このタイミングなんだ』『ここでは動かないで止まってほしいんだ』という発見もあったので、その経験を生かしていきたいですね」

　仲田も、前に進もうとしている京川の“変化”を感じているという。

「舞とは若い頃から一緒にやってきて、お互いに試合に関われない時期もありました。似たポジションなので一方が出たら、もう一人は出られない状況も多いですけど、サッカーにおいては切磋琢磨して、認め合える存在だと思います。舞は努力家で本当にストイック。今は気持ち的にも大人になったというか、周りが見えていると感じます。チームを引っ張っていかなきゃいけない年齢だよね、という話はよくしています」