日本代表、“ポスト・長谷部誠”問題 「そこが一枠空いた」――熾烈な競争の行方は?

ロシアW杯後に代表引退を表明した長谷部【写真:Getty Images】
ロシアW杯後に代表引退を表明した長谷部【写真:Getty Images】

ロシアW杯後に長谷部が代表引退、森保ジャパンの紅白戦で5人がボランチでプレー

 今夏のロシア・ワールドカップ(W杯)でベスト16の日本代表は、森保一監督の下で3日から再始動した。順調に札幌合宿を続けていたが、6日に発生した地震の影響により新体制の初陣となるはずだった7日の国際親善試合チリ戦(札幌ドーム)は中止。11日の同コスタリカ戦(パナソニックスタジアム吹田)に向けて調整を続けるなか、注目ポイントの一つが“ポスト・長谷部誠”の争いだろう。

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 2010年から代表のキャプテンを担い、ロシアW杯もフル稼働した長谷部(フランクフルト)は大会後に代表引退を表明。自身の公式インスタグラムで「日の丸を胸に戦った時間は僕にとって誇りであり、なにものにも代え難い素晴らしいものでした」と思いを綴った。W杯3大会連続でキャプテンを務めた稀代のボランチが代表から去ったなか、「そこが一枠空いたというのは間違いなくみんな思っていると思う」と語ったのはDF遠藤航(シント=トロイデン)だ。

 7日のトレーニングでは、フルコートで11対11の紅白戦が行われた。そこでボランチ起用されたのは遠藤、MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)、MF三竿健斗(鹿島アントラーズ)、MF天野純(横浜F・マリノス)、MF守田英正(川崎フロンターレ)の5人だ。怪我で今回代表を辞退したMF山口蛍(C大阪)、MF大島僚太(川崎)の代わりに天野と守田が招集されており、ボランチの人材発掘を求めているのが分かる。

 ロシアW杯で長谷部とコンビを組んで台頭したのはMF柴崎岳(ヘタフェ)だった。代表の司令塔として期待されているなか、長谷部のポジションを巡って熾烈な争いが繰り広げられている。ロシアW杯に参戦した海外組は今回未招集となったが、「そこに誰が食い込んでいくか。日本代表にとっては大事なポイントになる」(遠藤)というのが共通認識のようだ。

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