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独代表MFギュンドアン、“非難のち拍手”の再スタートに感激 「嬉しい」「誇りに思う」
フランス戦で後半21分から出場 最初にブーイングが聞こえた後、拍手が沸き起こる
ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)は、現地時間6日に行われたUEFAネーションズリーグのフランス戦(0-0)で途中出場し、拍手で迎えられたことを「嬉しかった」と振り返った。ドイツテレビ局「sport1」が伝えている。
ギュンドアンはロシア・ワールドカップ(W杯)前、同じくトルコ系のMFメスト・エジル(アーセナル)とともに、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会合の場を持ち、大統領が党首を務める公正発展党がその写真を公表。ドイツではエルドアン大統領がトルコ国内で行った政治的弾圧が大きく非難されており、その大統領と面会した二人には批判的な視線が向けられることになった。
騒動の最中に行われたW杯前最後のテストマッチのサウジアラビア戦(1-2)では、途中出場のギュンドアンに敵意が向けられ、ボールに触れるたびにスタジアムに詰めかけた観客から大ブーイング。エジルはこの試合を欠場していたため、批判の矛先はギュンドアンに向かう形となっていた。
その後、ドイツはW杯本大会で同国史上初の1次リーグ敗退。エジルはDFB(ドイツサッカー連盟)のラインハルト・グリンデル会長を名指しして、同連盟からサポートを得られなかったことを告白し、「人種差別され、見下されているという感情を抱いたまま代表でプレーすることはもうない」と、事実上の代表引退を表明した。
一方のギュンドアンは代表続行の意を示しており、今回の9月シリーズでもメンバー入り。後半21分にMFレオン・ゴレツカ(バイエルン)と代わって入ると、最初はアリアンツ・アレナの一角からブーイングが聞こえたものの、その後拍手が沸き起こった。投入から少しして、ギュンドアンが最初にリアクションを起こした際にも拍手が贈られた。