ドルトムント香川は「カルト的人気」も… メンバー外の“ジレンマ”を独メディア指摘

ドルトムントMF香川真司【写真:Getty Images】
ドルトムントMF香川真司【写真:Getty Images】

開幕から公式戦3試合連続でメンバー外 苦境の要因は「トップ下が存在しないこと」

 今季の公式戦3試合連続でベンチメンバーから外れるなど、日本代表MF香川真司はドルトムントで苦しい時間を過ごしている。同選手が置かれた現状について、ドイツメディア「Sport.de」は「ファンお気に入りの香川が“オフサイド”というドルトムントのジレンマ」とのタイトルで詳細に報じた。

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 記事では、8月中旬に行われたシーズン開幕イベントで、選手一人ひとりがスタジアムアナウンサーのノルベルト・ディッケル氏のコールに合わせてトンネルから姿を現し、ユース選手の花道を通ってファンに応えた様子を描写。「ファンが『シーーンジーー』とコールすると、日本人選手は笑顔で姿を見せた。ファンはお気に入りの選手に向かって、他の選手よりも明らかに大声援を送っていた」と、香川が今も変わらずファンから支持を得ていることを伝えた。

 しかし、香川は今季最初の公式戦、DFBポカールのグロイター・フュルト戦(2-1)、ブンデスリーガ開幕節のRBライプツィヒ戦(4-1)、第2節のハノーファー戦(0-0)と、いずれもメンバーに入ることができず。今夏に退団して出場機会をつかむという道も考えられ、ベジクタシュ、セビージャなどへ移籍する噂もあったが、交渉が成立することはなく、ドルトムント残留が決まっている。

 記事は「香川の最大の問題」について、「彼が好むポジションであるトップ下、ルシアン・ファブレ監督によれば『9.5番か10番のポジション』が、BVBのシステムに存在しないことだ。新監督は4-3-3でチームをプレーさせようとしている」と綴っている。中盤ではベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルとデンマーク代表MFトーマス・デラネイの新加入2選手が、昨季のドルトムントの中盤になかったフィジカル面での強度をもたらしてくれるとし、「香川のクオリティーは、その身体的な条件から他にある」と述べた。

 MF陣ではその他、香川に比べて体がそう大きいわけではないMFマフムード・ダフードがポジションを得ているが、これについては「1対1で香川より強く、よりフレキシブルであり、圧倒的なパフォーマンスによってファブレ監督の信頼を勝ち得ている」とされている。

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